脱毛と私
まだ道半ばであるが、私は長年無駄毛と向き合ってきたと思う。
古い記憶としては小学生の頃うっすら生えたすねの無駄毛をみっともないと思い、勝手にカミソリで剃って失敗して切り傷をつくり親に見つかり怒られたこと。何に対して怒られたのかは覚えていない。
中学生になると更に無駄毛は気になり始めた。
可愛いセーラー服にそぐわないすねの毛。冬は黒タイツだが、夏は短い靴下だった。
脇に生える黒い毛。日に日に濃くなっていくようなVIO。薄めではあるがちゃんと生えてる腕。
私の肌は比較的白く、日本人が生えて来る毛は黒い。その分際立って濃く見える。
いつしか無駄毛は処理してないと身だしなみがちゃんと出来てないと認識がなんとなくみんなに出来てきたような気がする。
私は本当に無駄毛が生えてることが嫌だ。今でも嫌だ。他人にどう見られるかより私自身も見るのが嫌なのだ。
無駄毛が目立ち始めた年頃に散々母親にもバカにされてきた。母親は比較的体毛が薄い人だったため、濃い毛が生えている私を心底バカにしてきた。
「お前は父方の血が濃いから体毛が濃いんだ。劣勢遺伝だ。私に似なくて残念だった。」なんて言われた。(父親は体毛が濃い。その分禿げてもない。)
言われた日は傷ついて泣いたし、理不尽に父親を憎んだりもした。
悩んで悩んで無駄毛を剃る日々。脱毛も考えたが中高生が払える値段でもなくサロンやクリニックの選び方なんてわからないし、父親には恥ずかしくて相談もできないし、母親になんて言えるわけもなかった。
そんな中、高校生の時に無駄毛の悩みを更に発展させる出来事が起こる。
彼氏が出来たのだ。
今だから言えるが、そんなプラトニックな交際ではなく恋人として体の関係もあった。
初めての彼氏ということもあり、交際自体は楽しくデートしたりおしゃべりしたりしていた。
デートの前日ともなればありとあらゆる無駄毛を処理した。少しでも処理が甘ければ、それが見つかれば、引かれる思ったのだ。嫌われると思った。
でも、ふと疑問に思った。
なんで私だけこんな必死に毛を剃っているのだろう…。
「スベスベだね。」と褒めてくれる目の前の人は私がどんな苦労をしてその撫でている肌を作り上げたのか知っているのだろうか。
「気持ちいいね」と擦り合わせてくる脚。お前は気持ちいいかもしれないが、私はごわごわの毛の感触しか味わえていない。
なんかやるせない気持ちになってきた。好きな人の為に努力するのは苦ばかりではなかったが、服を一生懸命えらび、髪の毛もさらさらにして、自分なりに化粧も頑張って、慣れない靴を履き、触られて気持ちいい肌を作って……………
なんか私側の努力、相手より上回りすぎてない…?
でも別にすごい褒めてくれる訳でもないし、別にお前はそんな苦労をしてるわけでもなさそうだし(なんかあんまり見た目に気を使う人ではなかった)。
その人とはまぁ色々あってお別れしたが、これを気に男性から見られるという悩みも加わった。
女の子は無駄毛が無いものだと男性は思っていると、私が思うようになった。
(実際に別の元彼に無駄毛の処理の甘さを指摘されて泣いた。本当に思い出すと殺したくなる。)
ちょっと毛と話がそれてしまった。
なんか欧米の人って無駄毛剃ったりしないらしいよ。
金髪だから目立たないだとかなんとか。
でも陰毛はデザインカットとかつるぴかにするらしい。価値観の焦点がわからん。
大学生になってから脱毛し始めたんだけど、股ってめちゃめちゃ痛い。レーザー痛すぎ。通えない。
今はクリニックと連携してるサロンに通ってます。
効果あるし、痛みも股以外はない。股の痛みはレーザーの10分の1くらい。通える。
今、恋人いないから見せる相手とか云々じゃなくて好きなランジェリー着て毛が見えないことに喜びを感じながら通ってる。
あと剃る回数が減って肌の負担が減った!!!!!!!これは神。
今まで剃った後かゆくて寝てるときに無意識にかきむしって血だらけとかがなくなった。神。
除毛クリーム系は塗った直後からいたくていたくて毛どころではなかった。
言いはしないけど私も無駄毛処理してない女性見ると引いてしまうようになった。しっかりと捕らわれている。
男性でも濃い人はちょっとやだなとは思うようにもなってる。
そんなこんなで今日も脱毛行ってきます。
最後ぐちゃったね。
久しぶりの更新が毛だらけ。